2017.07.19 Wed 06:40

ガラスと重力




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キルンの器制作は一般的にはスランピング(落とし込む)。
モールドと呼ばれる器にヒュージングした
板ガラスをのせ焼成、650度程度で柔らかくなったガラスが重力で
動き出しモールドと同じ形になります。
今回は逆バージョン、山形のモールドにガラスをのせ開放された空間で
焼かれたガラスが重力で不規則に垂れ下がり、器となる技法です。

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丸く焼いたガラス


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板の裏に透明なガラス玉をのせ、糊付け  短い脚にする予定です


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おわん型の逆さモールドに離型剤を塗って、その上にガラスをのせます
700度前後で焼けばガラスがおわんの形に垂れ下がり(ラッピング技法)ますが
もっと低い温度で(ドレーピング技法)焼いて重力まかせの形にします
ドレーピングは何度か紹介していますが、通常は、おわん型ではなく
コップ型の不燃物にのせ600度ぐらいから窯を開け、垂れた形を目視しながらの制作
ちょっと油断すると垂れすぎて、思う形にならない厄介な技法です。
そこで今回はおわん型を使用、接面を増やし垂れ方を鈍くし焼成開始
後は窯まかせ、重力まかせ、逆型モールドで目視無しの焼成は初体験、実験です
技法はラッピングとドレーピングの中間でドラッピング???ははは


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最初は610度で10分キープ


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垂れ方が足りない、さらに透明の脚も融着しませんでした


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再度640度で焼成したら、面白い形になりましたが


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脚は完全に融着しませんでした。


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そこでサンドブラスト登場。底を平らに削ります


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完成です


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窯の中で、ガラスと重力が戦い・・・その後和解し出来上がった形です


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脚がしっかり融着出来なかったので、再挑戦
板は前回と同じ150φ2枚重ねで焼いたものです、デザインは変えました


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画像左は棚板の欠片に離型剤を塗布したもの


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この欠片を重しにして


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655度で焼成したら、ラッピング技法に近い形になりましたが
脚は完全に融着しました、脚の底を削り、水平に、かつザラザラにして


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完成です


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左が640度、右が655度です。気が向いたら647度で焼成してみます。  とは言うものの
 ガラスは気まぐれ、素直に7度を受け入れるかは未知にござりんす


とっぴんぱらりのぷ


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